field staf 高橋 誠
2025年サクラマスハイシーズン。
今年の北陸地方各河川は、降雪が多かったせいもあったのと、定期的にまとまった降雨もあり随時高水位・・・
なかなかイメージのレンジにルアーを送り届ける事がままならない日が続き、結局、3月4月はノーバイト、ノーフィッシュ!
GWの秋田遠征に賭けました。
ここ数年、諸事情も重なり私的秋田サクラマス解禁が、GWになっています。
今年も米代川よりは得意とするホームフィールド雄物川へ。
到着早々・・・
残念!こちらも泥濁りの高水位でダメーっ!
ならば、増水に強い支流の玉川へ。
ここでまさかの・・・同じポイントで、2日連続朝一でまあまあなサイズをファイトの上フックアウト(泣)
このままでは帰れない3日目。
気分転換にあえて高水位でも釣果の出ている雄物川激戦ポイントへ。
私の様な遠征組がかなり早い時間からポイントに入っているらしく、土砂降りの中AM3:00前にはポイントイン。
その15分後に別のアングラーの方が見えられました。
さすが激戦区・・・
寒の戻りと、土砂降りの雨に震えながら、日の出と共にキャストを開始。
ルアーはここ数年雄物川・玉川で好調なブルースライド110IMをチョイスします。
立ち位置が変えれないポイントで、ダウンクロスから流心脇ののヨレを丁寧に誘ってトレース。
日の出から1時間後、待望のバイト!今度こそ・・・
首振りと、キツめのドラグが勢いよく出だし、これもかなり良いサイズ。
手前の柳に潜られそうになったのを回避しようとロッドを立てた瞬間、またまた無情にもフックアウト・・・
さすがに・・・さすがに、心の中で何かが「ボキッ」と折れる音が聞こえました。
バラしたせいなのか、冷たい雨にさらされたせいなのか、体の震えが止まらず、冷静にこの3日間を振り返る。
でも、3日連続サクラマスからコンタクトがあったのならば、ポイント選定も、やっていることも間違っていないはず!
そう気持ちを奮い立たせ、再度キャストを開始しました。
さっきと同じコースを、さっきより更に丁寧にトレース。
冷たい雨で手の感覚が無くなる頃、結果は出ました。

ルアーを抑え込む様なバイトの後、けたたましいドラグ音。
流れが太いので、あまり無理をせず、距離を保ったままプレッシャーを掛け続けます。
濁りの中、かなり良い場所にフックが掛かっているのを確認・・・デカい!
何度か重量級のローリングを抑えた後、リフトアップを繰り返し、充分に空気を吸わせ一気にネットイン。

この3日間の悔しい布石は、この一尾のためにあったのだと思いました。
66cm、野生味溢れる砲弾の様な魚体。

今年も、このツンデレ娘に振り回されましたが、この遠征最高のエンディングになりました。